猫のいる風景



普通の日記を書いてなかったので、フツウの日記です。
日曜だけど、朝から仕事。
帰宅時、東急東横線学芸大駅前の書店に立ち寄った。
この界隈は、自由が丘なんかが近く、ちょっとこじゃれた(?)
カンジがするのですが、書店はどこも同じだな。さすがにw
夕暮れ時の駅前商店街は、どことなく幻想的。
なにが?って聞かれると困るけど、なんとなく・・・。
まぁ、早めに帰宅できたので、いつも見かける層とは違う
人たちを見たからなのかも・・・。
っと、こんなことはどうでもよくて、書店で所蔵している本を発見しました。


「柩の中の猫(小池真理子 集英社文庫)」


「ララが私のママなの」
心理の壁をえぐるサスペンス小説(おびより引用)
http://bunko.shueisha.co.jp/yomi/0411_3.html




これがまた、素晴らしい作品なのですよ^^ 
SF小説を読み漁った高校時代には、知識や理論、センスオブワンダーなアイディアを
小説に求めていたのですが・・・・小池真理子さんの小説を読み漁った大学時代
には、この人の作り出す人間の心理サスペンスの世界に深く感動していったのです。
人間の葛藤や喜び、怒りを巧妙に織り成していく、この人の作品には驚くばかりです。
また、気軽に読める長さの短編を多く手がけており、小粒でもぴりりとする作品
ばかりです。


「心理サスペンスは、物語そのものの面白さよりも、絡み合い、もつれ合う人間心理
にスポットをあてて描かれる。登場人物の心理描写が十分にできて初めて、物語が
生きてくる。外へ外へと拡がっていくのではなく、内へ内へと向かっていって、
心の深部を抉ってみせる、という手法がかかせない。その意味で言えば、私は
もともとミステリー小説よりも、好んで心理小説を書いていたと言えるのかも
しれない(柩の中の猫 文庫版あとがきより引用)」


「柩の中の猫」は白水社から出版され、その後新潮社から出版されている。
私は新潮社版をすでに所持しているのだが、今回の集英社文庫版(2004.11.24第1刷)
を迷わず買ってしまった。


その猫の名前は、ララという白ネコ。
再読し、三毛猫のあの人を思い出しました^^
まぁ、このへんは楽屋ネタです。
読了後、感無量になった記憶があります。まったく恐れ入りました。


詳しい説明は、この人のページを見るといいかも。人に勧めたくなる作品があるとすれば
こういう作品ですね。
http://blog.drecom.jp/mimei/archive/91